ライセンス・著作権の記載方法がわかりにくいので調べた内容を共有する(ざっくり)

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はじめに

※この記事は「ライセンスって何?」「MITライセンス・・・聞いたことある!」位の知識レベルの人を対象としています。
また、ここでいうライブラリとは、OSS(オープンソースソフトウェア)の事を指しています。

アプリケーションの開発をしていると、色々なライブラリを使用するかと思います。
それらライブラリには基本的※1にライセンスが指定されています。MITとかApacheとかそういうのです。

ライブラリを使用する際、配布等行わず、ローカルで個人使用する分にはあまり問題ありませんが、ライブラリを使用して作成したアプリケーションを公開する場合は気を付けないと、知らず知らずのうちに著作権侵害等の犯罪を犯している…なんて事になってしまいます。

また、自身が作成したアプリケーションの著作権を守る為にも、ライセンスの知識は不可欠です。

ただ、ライセンスって基本英語で記載されていますし、日本語に翻訳してもなんだか難しい言い回しで

ごりへい
ごりへい

つまりどういうことだってばよ

どうしたらいいんだってばよ

ってなりませんか?
ごりへいはなりました。
ここでは、ライブラリを使用する上でどのようにしたらいいのか調べた結果を共有したいと思います。

ライセンスの種類

ググれば大量に出てくるので、ここで改めてライセンスの紹介はしません。
以下に参考になるサイトを紹介します。
必須事項、許可されている内容、禁止事項が記載されていて分かりやすいです。

Choose an open source license
Non-judgmental guidance on choosing a license for your open source project

ライセンス・著作権の記載方法

ごりへいはC#が好きなので、VisualStudioのNugetで様々なライブラリを使用します。今回はVisulStudioのNugetでライブラリを使用する場合を例に説明します。ネットからダウンロードして使用する場合でも記載方法は同じです。
(Nugetが分からない人はnpmやpipを想像してください。)
例えばJsonのシリアライズでおなじみのNewtonsoft.Jsonのライセンスは以下のようにMITライセンスとなっています。

つまり、Newtonsoft.Jsonライブラリを使用する場合、Newtonsoft.Jsonのライセンスを明記する必要があります。

上記のGithubからダウンロードしたzipファイルに、license.txtがありますので、それを自身のアプリケーションのルートディレクトリにコピーすればOKです。

または、License.txtには自身のアプリケーションのライセンスを記載し、NOTICE.txtやThirdPartyNotices.txtなどに使用しているライブラリのライセンスを列挙する方法でもOKです。その場合は使用しているライブラリのライセンスは〇〇ファイルを見てね〜ってReadMeなりに記載しておくといいです。

注意点

使用しているライブラリが更にライブラリ内で別のライブラリを使用している場合は注意が必要です。
その場合、使用しているライブラリすべてのライセンスを記載する必要があります。
使用するライブラリのドキュメントに記載されているはずなので、しっかりと確認するようにしましょう。

また、ライブラリを使用するだけでなく、改変して使用する場合は制約がある事が多いです。
改変して使用する場合はライセンス条項をしっかりと確認しましょう。

ごりへい
ごりへい

有名どころのライブラリは改変・特許申請を行わないのであればライセンス・著作権表記のみで使用できる事が多いウホ

まとめ

改変を行わない場合は基本的にライセンス・著作権表記を記載するだけです。簡単ですね。
便利なライブラリが沢山あるので、ライセンス云々が気になって使えない~なんて方がいたらこれを機にライブラリを導入してみてはいかがでしょうか。

また、自身が作成したアプリケーションにライセンスを設定すると、なぜだか一端の開発者になった気がしてきます。モチベーションアップップです。
配布しないにしても、是非自作アプリケーションにライセンスを設定してみてください。

おまけ

Githubでプロジェクトを管理している場合、簡単にライセンスを設定出来ます。
ライセンスを設定したいリポジトリでAdd file>Create new fileを選択。


ファイル名にLICENSEを指定すると、Choose a license templateボタンが出現します。


ボタンをクリックするとOSSライセンスのテンプレート一覧が表示されるので、好きなものを選択します。

YearとFull nameに記載した内容でライセンスが出力されます。


便利!


※1 ライブラリによっては配布物にライセンスが明記されたドキュメントが含まれていない場合があります。
公式サイトなどで、「○○によって作成されたすべてのパッケージは、特に明記されていない限り、●●で暗黙的にライセンスされます。」のような記載があるかと思いますので、確認が必要です。

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